事業名 スポーツクライミング教室
実施日時 2023年6月4日(日)
9:30~14:40
実施場所 石鎚クライミングパークSAIJO
講師氏名 平山 ユージ 氏

・西条市次世代育成支援スポーツ事業「スポーツクライミング教室」を、令和5年6月4日(日)に石鎚クライミングパークSAIJOで実施しました。

・今年度も平成30年度から引き続き、講師に“平山ユージ”氏をお迎えしました。平山講師は、15才でクライミングに出会うと、10代の若さで国内のトップとなり、その後、フリークライミング本場のヨーロッパへ渡り、トップクライマーとして活躍し、世界一美しいと評されるクライミングスタイルで「世界のヒラヤマ」として知られました。1998年ワールドカップでは日本人初の総合優勝を達成し、世界の頂点に登り詰めました。2度目のワールドカップ総合優勝を飾った2000年には年間ランキング1位にも輝いています。現在も世界的に活躍、開拓を行い、近年ではワールカップにとどまらず、東京オリンピックでも解説者として競技の魅力を伝えておられます。またスペシャルサポーターとして徳永潤一氏にご協力をいただきました。徳永講師は、1989年7月3日生まれで、松山市のご出身です。2017年に行われた愛顔つなぐえひめ国体の愛媛県代表選手で、成年リード競技で見事優勝されております。

・今回のスポーツクライミング教室の参加者は、西条市内及び県外から小学生37名、中学生5名の合計42名が参加しました。新型コロナ感染症が、5類感染症に移行されましたが、参加者には・こまめな手洗い・手指の消毒・咳エチケット・大声は出さないなどの基本的な感染対策をお願いして教室を行いました。

・開講式では、主催者を代表して、玉井敏久西条市長よりの感謝と激励のご挨拶を頂きました。

・教室運営は平山講師、徳永スペシャルサポーターと西条市山岳・スポーツクライミング協会の皆さんにご協力いただきました。

・開講式の後は、平山講師、徳永スペシャルサポーターの2人によるオリンピック座談会を行いまいした。現在プラハ(チェコ)で行われているワールドドカップや来年行われるパリオリンピックのみどころ、注目の日本人選手(安楽宙斗、楢崎智亜、森秋彩、伊藤ふたば)、種目がスピードと複合(ボルダー&リード)の2つに変更になったこと、代表選考レースが今年8月から始まることなどの情報を盛り込んだパリオンピックを見据えた内容が知らされ、子どもたちのオリンピック・クライミングへの関心が高まったと思えます。

・座談会の後、参加者全員で準備運動を行い、事前に確認した参加者の経験歴で、「ボルダリング競技」「リード競技」の2班に分け教室を開始しました。「ボルダリング競技」は平山講師、「リード競技」は徳永スペシャルサポーターが担当しました。

・午前の部は初心者が「ボルダリング競技」に参加しました。初めて参加する子供たちにスタートとゴールを決めたクライミングで手と脚を限定して登ることを段階的(①手と足は自由で登る。②足は自由、手は掴む所を決めて登る。③手も足も掴む所きめて登る。)に優しく丁寧に指導していただきました。安全のため、降りるときは一歩か二歩下がって、両足でしっかり体重をかけて着地することの注意がありました。また、一人でチャレンジするよりも皆の応援の声があったらより頑張って登ることができるので、「ガンバレ!」の声掛けをしようと言われました。最初は中々登れませんでしたが、最後には上手に登れるようになる子供たちが数多くいました。経験者は「リード競技」のトップロープクライミングを行いました。経験者が多かったので高さがあるクライミンングにも怖がらずチャレンジして、多くの人が頂点まで登りきっていました。

・午後の部では平山講師の模範リードクライミングの実演の後、午前の部と班の入れ替えを行い、未経験者が「リード競技」、経験者が「ボルダリング競技」に取り組みました。経験者の「ボルダリング競技」では、各自の今までに出来なかった課題のクライミングに挑戦してもらいました。挑戦した後、平山講師が出来なかったクライミングのデモンストレーションを行い、課題の解決に取り組みました。未経験者の「リード競技」では、手と手の間にロープを置くこと、降りる時はロープの結び目を持って降りること、壁にかかっている金具を持たない、石だけを持つことなど大切な諸注意を行い、午前の部と同じくトップロープクライミングに挑戦してもらいました。経験者のように頂上まで登ることは出来ませんでしたが、怖がることなく参加者全員がアタックを行いました。両競技とも平山講師、徳永スペシャルサポーターとともに西条市山岳・スポーツクライミング協会の方々に補助指導をいただき、一人ひとりにきめ細やかな指導を行うことができました。経験の有無で班分けしたことで、未経験者はクライミングに対する興味付け・動機付けとなり、経験者においてはトップ選手による指導を受けることにより、自身の技術向上、技の習得に多いに役立ちました。

・閉講式では平山講師から「今日は皆が一生懸命頑張ってくれました。今まで登れなかった課題も登れだしたと思います。いつも西条市に呼んでいただいて感謝しています。これだけのすばらしいクラミング施設をクライミング協会の皆さんがお手伝いをして、皆が登れる環境を守ってくれています。これだけの施設は日本でも数えるほどしかありません。皆さんはすばらしい場所に住んでいます。クライミングパークは西条市の宝です。宝を皆が守ってどんどんクライミングを上手になってください。」とのお話をいただきました。その後、受講生からの代表で「小松晃太郎」くんが「今日はありがとうございました。先生たちのおかげで、クライミングを楽しくできました。これからもクライミングを続けて行きたいと思います。今日は、本当にありがとうございました。」とお礼の言葉を述べました。

・世界で活躍されたトップクライマーの技や指導を間近で受けることができ、確実にクライミングの技術・技の向上、動機付けにつなぐことができた教室になったと思えます。保護者の方々も最後まで教室を見守って下さり、当教室に関心を持つ人々の増加につなげることができました。

・主管頂きました「西条市山岳・スポーツクライミング協会」の皆様には大変お世話になりました。

主催:西条市 公益財団法人西条市スポーツ協会
共催:西条市教育委員会
主管:西条市山岳・スポーツクライミング協会