事業名 剣道教室
実施日時 2022年11月20日(日)
9:30~14:30
実施場所 西条市東予体育館
講師氏名 大城戸 功 氏 / 大城戸 知 氏(サブ講師)
対象者 小・中学生

・令和4年度次世代育成支援スポーツ事業『剣道教室』を令和4年11月20日(日)に令和2年度に引き続き、メイン講師に「大城戸 功」氏を、前回緊急事態宣言の延長により来西出来なかったご子息の「大城戸 知」氏をサブ講師にお迎えして、西条市東予体育館アリーナで開催しました。
・メイン講師である大城戸功氏は、松山市のご出身で松山大学を卒業後、愛媛県警に奉職、1989年に退職後、松山市内に「松風館」道場を開かれ、後進の指導にあたっておられます。現役時には、1988年世界剣道選手権大会優勝、2009年全日本選抜剣道八段優勝大会3位と素晴らしい成績を残されています。また、2017年には剣道での最高位称号である範士を受賞されています。サブ講師である大城戸知氏は、功講師の次男であります。幼少期は、松風館で父親である功先生から剣道を学び、新田高校から鹿屋体育大学に進学、その後大阪府警に奉職されています。第15回世界剣道選手権大会(平成24年5月25-27日、イタリア・ノバラ)個人戦日本代表、平成28年度全国警察剣道選手権大会覇者であられます。
開講式では、主催者を代表して、三宅康仁西条市こども健康部長よりの感謝と激励のご挨拶を頂きました。

・午前の部は、ランニング・体操の後、大城戸知サブ講師より剣道の基礎練習が行われました。
1.素振り
2.小手を嵌めて正面素振り
3.踏込み素振り
4.小手・面を着けて小学・中学生に分かれて切り返しの練習
(一息で大きく振る切り返し、一息で振れる所まで振る切り返し)
5.一息の面打ち・すり足(すり足の数を5本から10本に増やす)
6.一息の小手面打ち
7.切り返しの順に基本稽古の指導が行われました。

・午後の部では、大城戸功講師が約束稽古の中で、各自の技の習得の向上を目標にした練習が行われました。指導内容については、次のとおり実施されました。
1.目測で間合いを測る。飛び込んでの面打ち
2.胸まで・臍までと振上げの高さを変えた面打ち
3.技によって間合いを考える。遠い所から飛び込んでの小手打ち
4.出頭面・出小手の練習
5.応じ技の練習
(遠い間合いで自分から打つ 面抜き胴・返し胴、小手を相手に打たせて面打ち、相手に面か小手を打たせ応じ技で返す打ち方)
6.講師・スタッフを相手に一対一で稽古
7.見取り稽古
(先生たちの稽古を見る、多彩な技を見る中で、自分が身に着けたいこと、意識したいことを探していくようにする。)

・大城戸功講師、大城戸知サブ講師とともに、西条市剣道連盟の方々に補助指導をいただき、一人ひとりにきめ細やかな指導を行うことができました。全般に各地域の道場で練習している参加者が多く、熟練者による指導を受けることで、より高い技術の習得、厳しいながらも楽しい競技の取組みができました。参加者同士の横の連帯もでき、今後の剣道の練習に拍車がかかるような好結果となりました。

 ・閉講式では大城戸功講師から「剣道の教えの中に柳生流の三磨の位(習・練・工)と教えがある。習とは「先生から教えていただくこと。」錬とは「素振り・切り返し・受け身など自身の体を鍛えること」工とは「工夫・研究を自ら行っていくこと。」である。習・練だけでなく、工夫や研究を加えて行っていく、人から押し付けられて行うものではなく、自らが進んで工を行っていくことが大事である。工は非常に難しく、意識しないと出来ないものである。工の考えを今の年代から剣道に取り込んで貰えると有難い。皆さんの今後の活躍を祈っています。」とのお話をいただきました。その後、受講生からの代表で東予東中学校「首藤亨一郎」くんが「本日はお忙しい中、ご指導をいただき有り難うございました。改めて基本の大切さや剣道に向かう姿勢を学ぶことが出来ました。今日学んだことを明日からの稽古に活かして行きたいと思います。これから先、仲間と一緒に目標に向かって稽古に励み、心身と共に鍛えて行きたいと思います。」」とお礼の言葉を述べました。

最後に集合写真撮影を行い今回の剣道教室を終了しました。

・世界で活躍された熟練者の技や指導を受けることができ、確実に剣道の技術・技の向上につなぐことができた教室になったと思えます。保護者の方々も最後まで教室を見守って下さり、当教室に関心を持つ人々の増加につなげることができました。
・主管頂きました「西条市剣道連盟」の皆様には大変お世話になりました。